迷い込んだ「名もなき猫」は美しき世界の帰路で出会う不思議な物語

皆様いかかがお過ごしでしょうか。

 

もし自分がある日突然見知らぬ場所へと迷い込んでしまい自分の常識では通じない出来事が起きてしまった時に皆様だったらどうするでしょうか。

 

必死に帰る方法を探すでしょうか、それともその世界で暮らす方法を模索するでしょうか。

今回は異世界に迷い込んだ1匹の猫が主役の「名もなき猫」レビューします。

名もなき猫の冒険

突然見知らぬ場所からぽつんと始まる本作はどうやら異世界へと迷い込んでしまった名もなき猫(ゲーム内では猫ちゃんと呼ばれたりしています)が主人公の2D横スクロールアクションです。

 

主人公の猫は離ればなれになった飼い主の自分の主人の元へ帰るためにこの異世界を冒険し脱出を試みるというストーリー。

 

前置きもなくいきなりステージが始まるのですが主人公の目の前には言葉を話す言霊のような存在が主人公に話しかけてきます。

 

言霊はひとしきり話し終えると場所を変えて話しをしようと飛んで行ってしまう(一緒に連れて行ってくれよと思いました)

 

そこから主人公の猫を操作して行くのですがゲームを始めてまず思ったのが雰囲気が何ともいえない心地よさを感じました。

 

割と状況的には悲嘆的で決して明るいノリではないのですが寂しげな雰囲気であってどこか暖かさや優しさを感じる、そんな印象を持ちました。

操作性は良好

このゲームの操作はとてもシンプルで左右への横移動にジャンプボタンと特殊アクションボタンの4つだけです。

 

操作した感じも少しプレイすればその操作の感触になれ、ある程度自由に動かすことが出来るようになるので操作感は良好といえます。

 

アクションの大事なポイントの1つは操作のしやすさなのでこの辺は特に大きな問題はないかと思います。

緊張感のある難易度

このゲームの難易度はといいますと中々に難しく何度か心が折れかけました(笑)

 

ステージ上にあるトゲやノコギリ等のトラップに当たると一発で終わりでトライアンドエラーを繰り返すいわゆる死にゲー覚えゲーと言われるものになると思います。

 

失敗しても少し前のチェックポイントから再開できるので再挑戦しやすいのは良かったです。

 

また難易度は高めといっても理不尽で極端な状況は無く「こんなのクリアできるかー」という感じでもないので何度か挑戦を繰り返していけば攻略できる難易度の設定なのではないかなと思います。

名もなき猫に癒やされる

そしてこのゲームの主人公の名もなき猫、猫なのでしゃべる事もない、特別可愛い仕草をするわけでもないのですが何と言いますかとても健気にみえて不思議と癒やされます。

 

異世界なのだからと急に話せるようになったり、人間顔負けの行動をとるということもありません。

 

にも関わらず主人公の猫が一生懸命にステージを走り回る姿(操作しているのはプレイヤーなのですが笑)は頑張れーと応援してしまうような可愛さにあふれています。

シンプルながら美しい世界と音楽

派手なグラフィックではなく、シンプルなドット絵で表現される世界はとても美しいと感じました。

雪が降り無機質な造形物で構成されるステージは良く言えば無駄の無いシンプルイズベストな世界になっていると思います。

 

白や青を基調としていて彩り豊かな色彩ではないのですが、その統一された色彩はこの物寂しげな氷の世界を描くには十分なものであると思いました。

 

ドット絵なのでグラフィックは綺麗ではないと思う方も中にはいらっしゃるかも知れませんが、そんな事はなくゴチャゴチャしていなく簡潔に洗練された世界観をよく体現していて個人的にはこのドット絵だからこそなのかなと感じました。

 

またこのゲームを彩る音楽も美しく、儚げで繊細、しかしどこか間の抜けたような穏やかさを感じる音楽はこの名もなき猫の世界観にとてもマッチしたものであると感じました。

 

静かにそして穏やかに響いてくる音楽は名もなき猫の世界に我々プレイヤーをより一層の深みへと誘うものでした。

個性的な異世界の不思議な住人

またこのゲームに出てくるキャラクターも個性的です。

 

クラゲ、フクロウ、ウサギ、ペンギンといった動物を模したキャラクターは人間のように立ち言葉を話します。

 

話さないのは主人公の猫だけで彼らはそんな主人公へ時には導き、時には警告を与え、時には主人公を嘆くといった個性の塊のようなキャラクター揃いです。

 

また発言がどこか間の抜けたような話し方のキャラクターがいたりと死にゲーの中においてそんな彼らとの交流も気が休まる瞬間でした。

名もなき猫の不満なところ

失敗しても直前で再開はできるのですが、途中までギミックを攻略していても失敗すると初めからそのギミックをやり直さなければいけないのは少し辛いなと感じました。

 

せっかく途中までとはいえ攻略していたものがまた初めから攻略するのかと思うと気が滅入ってしまい記者は暫くゲームの攻略を放置するという事もしてしまいました。

 

しかしこれは死にゲーの運命なのかも知れませんね。

名もなき猫の冒険の結末は

全体的な完成度は高く美しい世界観とそれを彩る魅力的なキャラクター、主人公の猫は冒険の先に行き着く結末、名もなき猫は無事主人の元へと帰ることが出来るのか確かめてみてはいかがでしょうか。

 

最後にゲームは適切に楽しくプレイしましょう♪

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